2019/12/09

ポケモンソードシールド A0逆Vを粘らなくてはいけないワケ






結論:サニーゴの力を吸い取るの回復量を減らすため





おわり








ここから先は今の結論で大体分かった人は本気で読む意味ないです





補足

これまでのポケモンでは特殊のステータスを使用するポケモンはA0逆Vを粘るのが理想個体だと言われてきました。
主な効能しては

・イカサマのダメージを減らす
・混乱時の自傷ダメージを軽減

などですね。しかし、イカサマのダメージならともかく、混乱時の自傷ダメージなんてそこまで必死に厳選してまで減らすようなものではないので相当のガチ勢でない限りはA0逆Vを粘る意義はあまりありませんでした。

イカサマが抜群のタイプのポケモンは粘ったほうが良いとぐらいでしたね。



しかし、ソードシールドでは悪魔の様な技が各種ポケモンに配布されました。






ガラルサニーゴ!



ではなく、力を吸い取る




対戦環境では馴染みがなさすぎて新技のように思いがちですが第7世代からの技です。
元はマシェード専用技でしたがUSUMでナゾノクサ系、ハネッコ系に追加され
ソードシールドにおいてはブルンゲル、フワライド、ポットデス、そしてこのサニーゴと(サニゴーンさん……)ゴーストタイプに大量に配布されました。


肝心の技の性能は相手のAの実数値の分だけ自分のHPを回復し、相手のAを1段階ダウンさせるという、控えめに言ってもぶっ壊れ性能。

第7世代のときにこの技が強いポケモンに配布されたら大変だねー、という話題はポケモン界ではよく行われていたのですが、それがついに現実のものとなりました。



力を吸い取るとサニーゴの相性の良さについて

竜舞を1回積んだダイマックスギャラドスに対してガラルサニーゴを死に出しして対面しました。
ギャラドス側は雨下で落とせると踏んでダイストリームを選択。
雨下でダイストリーム(たきのぼり)はHBガラルサニーゴに対して70.6~83.2%(確定2発)(確定2発)と赤バー付近まで持っていくことが可能です。

ここでサニーゴは力を吸い取るを選択。最速ギャラドスのAは177(1段階上昇時で265)
対してサニーゴのHPはHB振りでもたったの167しかないので、ここでサニーゴのHPがどれだけ減っていようが全回復が可能。
力を吸い取るによってAダウンが発生するので受けが成立します。



このサニーゴのHPが少なく、BとDが高い(進化の輝石で増強)というパラメーターは相手のAを参照して、割合ではなく実数値分回復する力を吸い取ると非常に相性が良いです。

相性が良いというだけで環境を取れるかどうかは別ですが、少なくとも現在ランクには相当数のガラルサニーゴが発生しています(死んでから大量発生するサンゴとは皮肉なものですね)



なぜA0逆Vを粘らなくてはいけないのか?

ここから本題です。ガラルサニーゴはHPの少なさが力を吸い取るとのシナジーを生み、逆に受けポケモンとしての硬さを成立させているという話をしました。

ではなぜA0逆Vを粘らなくてはいけないのか?


個体値の0~31というのはVと逆Vでは実数値にして16前後の差が発生します。
下降性格だと13前後ですね。

つまり、A0を粘った場合と妥協して6V個体を使った場合だと、サニーゴの力を吸い取るによって回復される量が最大で16ほど変わってきます。
この16という数字は決して無視できない、勝敗に直結する数値です。
しかもガラルサニーゴの少ないHPにおいて、この16という数字は約10分の1に相当します。

AがVだったためにサニーゴの回復量をHPの10分の1分余計に増やしてしまった。
という事態を発生するのを防ぐために、A0逆Vを粘るというのは実践的にも非常に大きな意味を持ってきます。

特にアタッカーならともかく、受け回しを重視する耐久ポケモンはサニーゴとの回復合戦が無視できない頻度で発生するのでA0逆Vを粘る意義が大きくなっています。



サニーゴに余計な回復量を与えないためにも
皆さんも特殊ポケモンはA0逆Vで厳選しましょう!





とは言っても



A0逆Vを粘るのはめっちゃしんどい



これはマジ




A0厳選はA05Vメタモンを持っていても中々の苦行です。
A0をパワーリストで遺伝させて後は王冠で整えるという方法もありますが、今作は王冠が容易に入手でき、ポケモンをレベル100まで上げるのも簡単とはいえそれなりの数レイドバトルやチャンピオンカップを周回せねばならずなるべくやりたい方法ではありません。


なので妥協できるポケモンはA0厳選の妥協点を探っていきましょう。



妥協ラインは人によって変わると思いますが(そもそも気にしない人は全く気にしない)
個人的には見た目も分かりやすいまあまあ(1~15)が妥協の最低ラインかなと思います。

レベルを上げれば個体値チェッカーなどでの詳細な個体値判定も可能。
A1~3ぐらいなら理想個体と比べても遜色ない個体なので喜び勇んで妥協していきましょう。


妥協しても影響が少ない個体



・ガラルサニーゴやクサイハナ、ブルンゲルが居ると選出を控えるポケモン

スカーフなどの持ち物を前提とした動きが直線的になりやすいアタッカーが該当するでしょうか。
正直こういう素直(非性格)な運用をするポケモンでA0を粘る意味はあまりないように感じます。

・高速特殊アタッカー

大体↑と同じ理屈ですね。

ただし挑発や身代わり、悪巧みを搭載した受け回しに対して役割を持つポケモンの場合は別です。


・一発ネタで思いついた特殊な型のポケモン

……………




その他にはキョダイマックスポケモンなど使用頻度が少ないポケモンをわざわざ粘っても恩恵はあまりないので適当でいいのではないでしょうか。



逆に! A0逆Vの恩恵を多く受けられるポケモン

こちらはA0逆V厳選推奨です。


・受け回し、耐久特化のポケモン

これはもう散々言いましたね。
受け回しミラーではA実数値を粘ったか妥協したかの差で勝敗が決する場面があったりなかったりするのでとても重要です。


・イカサマが抜群のポケモン

これは明治時代から云われている伝統ですね。
受け継がれてきた伝統にはそれなりの意味があります。

余談ですがイカサマの英名はFoul Playらしい。カッコいい



・挑発や身代わりなどで受け回しに対しての役割を持つポケモン

ガラルサニーゴを想定して出すわけなのだから
ガラルサニーゴに対して少しでも有利な個体を用意した方が良いというのはその通りです。


・特殊バンギ、特殊ギャラドスなど元のAの実数値が非常に高いポケモン

これらのポケモンは無振りでも元の実数値が高いお陰で相当の量回復されてしまいます。
A逆Vのバンギラスというとヘンテコな存在に思えますが、用意できるならA0が理想個体です。






 最後に




ぶっちゃけA0とか誤差なんで気にしない人は気にしなくていいです
(こう書いておかないと怒る人がいるので書いておく)



しかし力を吸い取るというチート技が多数のポケモンに配布された今作でA0とそれ以外の差は誤差では済まされないレベルに高まりつつあります。

そして厳選がしんどいというのも避けようのない事実ではあるので、自分がどれだけガチで対戦をやるかと考慮して全力を尽くすのか、妥協をするのか各プレイヤーのラインで決めていきましょう。


ただ、所謂害悪PTであり陰キャ戦術とも呼ばれる受け回しPTにおいてはA0逆Vの意味が非常に高まります。
何故なら、受け回しPTは唯一受け回しPTとのミラーマッチが発生する可能性を持つPTだからです。

そもそも、個体を妥協するなどという甘えた精神で陰キャがゲームで陽キャに勝とうとしようとするのが間違い。陰キャに妥協は許されません
陰キャ戦術は陽キャに勝てますが、甘えた陰キャは妥協をしなかった陰キャには勝てません。
陰キャの王となるためにも、陰キャの皆さんは是非A0逆V個体を厳選してください。










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