2016/03/22


















スプラトゥーン
発売日 2015年5月28日
機種   WiiU 
ゲーム  ☆5
シナリオ ☆5
音楽   ☆5
声優   ☆4
総評   ☆5


任天堂若手チームによって制作された新進気鋭のキラータイトル
ジャンルはTPSのアクション対戦ゲーム、まあやってることはほぼFPS。
他のFPSと比べて画期的なのは、発射したインクが足場となり、自チームの領地となる点だ。
通常のFPSでは敵をキルする以外の無駄撃ちは厳禁、己の位置を相手に教えることになるだけだからだ。
ところがスプラトゥーンではこの「塗り」という概念があるために無駄撃ちというミスがなくなる。
初心者でも塗っていれば貢献できるFPS初心者にも優しいゲームだ!

というのは大嘘、実際は陣地構築を活用したハイレベルな戦いになる。
ランクマッチ分けもかなり体感的に設計されているので初心者も上級者もワイワイ遊べる。

対戦ゲームなのでその部分に注目されがちだが、ストーリーモードの完成度も非常に高い。
特にEDは音楽、演出も相まってゲーム史上トップレベルの完成度に仕上がっているので是非味わってもらいたい。

音楽、あるいはSEといった部分のこだわりは例を見ないレベルで力が入っている。
竹のピシュッ! というSEやイカがインクに沈む時のポチャン…というSEなど、すべての音が徹底的に作りこまれている。
戦闘BGMもInk or Sink、Hookedなど名曲が揃っている。

問題点らしい問題点といえば、音の作りこみが良すぎるので温まりやすいこと。
特に敗北時のSEや、被キルされたときのインクの飛び散り、叫び声などが負けた時のダメージをいっそう大きくしてくれる。
ゲームパッドを動かして遊ぶゲームなので自分が動いた分身体も熱くなるからね。そういう部分も含めて次世代のTPSといえるだろう。

FPS未経験者も3Dマリオのような感覚で遊べる素晴らしいゲームなので是非触れてみて欲しい。
任天堂の新たな歴史を切り開いた傑作