発売日 2015年3月24日
機種 3DS
ゲーム ☆4
シナリオ ☆1
音楽 ☆0
声優 ☆1
総評 ☆3
待望のシリーズ続編→モンスター大量リストラ
モデル制作の苦労を知るRPG
目玉要素の「ライド」はモンスターに搭乗することが出来ます。
これにより、自分の好きなモンスターに乗ってブレイクワールド中を駆けまわることができ、それだけで中々嬉しくなるものです。
え? その好きなモンスターがリストラされてる? 何のこったよ
前述のライドシステムにより、モーション制作費用が嵩んだのかとにかく数多くのモンスターがリストラされており、いわゆるDQMシリーズにおける「常連組」モンスターたちもぼちぼち姿を消しています。
登場するモンスター数は500種類以上!! と銘打たれてはいますが、↑のモーション節約のためにコンパチ、色違いモンスターの数は一気に増えて水増しされています。
ポケモンでゆーたらロトム6匹で全部違う種類のポケモンとしてカウントする感じ。
というわけでボスモンスターもほぼ全てが既存のモンスターの色違いorコンパチ物、新鮮さの欠片もないボス戦を存分に味わうことができます。
また「ライド」により、ブレイクワールド中を探索しまわれると書きましたが、ブレイクワールド自体が基本的に陰気で影の暗いフィールドなので探索していて楽しい! というわけでもないし、探索を続けて特別な場所に出たとしても何か特別なモンスターが待っているということはないです。
なんかアイテムが落ちてるだけです。
そしてシナリオ……シナリオ……シナリオねえ。
シナリオねえ……シナリオねえ、シナリオ無い!!
シナリオの中身が無い!! 面白くない! 新鮮さがないつまらない!(ラップ)
どこかで見たような展開と(ネタバレになるので伏せますが)いまいち盛り上がらない会話が延々と繰り返されるだけの駄シナリオ……。何が悪いとかここがダメとかいうわけでもなく、単純につまらないです。
まあシナリオなんて気にしない方が精神衛生上よろしいでしょう。
一応主人公含めた主要キャラクター全員の倫理観がぶっ壊れてるのは面白かったけど、まあそれぐらい。
ストーリーのゲームバランス、レベルデザインも結構エグいことになっていて、今作は相当難易度が高いです。
じっくりと時間をかけて配合して進んでもそれなりに苦戦するボス敵なので、今作がドラクエ初めてという人やモンスターズ初めてという人は初戦ではまず倒せないんじゃないかと思う。
Sランクのモンスターを3体揃えて全員能力をカンストまで上げて挑んだラスボスでもだーーーーいぶ苦戦しました。このボスは子供たち倒せるのか……というレベル。
なにより嫌らしいのがクリア後のイベントバトルで、休みやマヒなどの状態異常をバラまいてくる相手が連続で続き、「DQMは耐性ゲーだよ」ということを開発スタッフ自ら教え、不毛な耐性上げへプレイヤーを誘導する仕組みになっています。
あのすぎやまこういち氏が担当する名曲揃いのドラクエシリーズで音楽に「0」が付いてるのは「0」だからです。
新曲が「0」だからです。いやまあちょっとはあるけどほとんど0
ほぼ全ての曲が過去作の使い回しで、新曲と呼んでいい新曲が全くない。戦闘曲すら使い回し。
すぎやまこういち氏も高齢とはいえ、中々思い切ったことをしてきたなー、と思いましたね。
ゲームの柱であるBGMを活かそうとする気がないのはいただけない。
ここまでボロクソに書きましたが、最大のメイン要素である配合要素には多大な革命が起こりました。
オスメスの廃止による配合の簡略化、カラーフォンデュによるペイント配合、+値の簡単な譲渡と配合が一気に楽になりました。
これにより配合の完成度はより高いものに引き上げられている。
色々ボロクソに言ったけど、それは「DQMJ3」の欠点であって、素体である「DQMJ」はとても面白いもので、そこに配合システムの改良が加わった今作は配合の楽しみが増しています。
通信対戦もバランスに気を使ったらしいよ? 一節には
まあここらへんは人によると思う。
配合やクリア後の育成、ライドを楽しむなら良いゲームだし、シナリオをクリアしたら終わるユーザーにとってはクソだと思う。
良いゲームなのは間違いないんですが、随所に見られる欠陥が足を引っ張っている感じですね。
大量のモンスターリストラはどうせ出るプロフェッショナル版への布石でしょう。
ゲームバランスの調整などもそこで入ることを期待しておくことにしましょう。
…………………ほんとに出るよね?
Q 過去作から引き継ぎしようとしたらタマゴロンだらけになったんだけど……
A 感のいいガキは嫌いだよ