パワプロ2016 小鶴誠 パワナンバー

小鶴誠(3)
飯塚商業専修学校-八幡製鉄所-日本大学-名古屋軍-中部日本-中部日本ドラゴンズ (1942 - 1943, 1946 - 1947)-急映フライヤーズ (1948)-大映スターズ (1949)-松竹ロビンス (1950 - 1952)-広島カープ (1953 - 1958)

1950年成績 .355 51本 161点（歴代最高シーズン打点記録） 28盗塁 143得点（歴代最高シーズン得点記録）

シーズン打点記録の最上位にその名を連ねる和製ディマジオ。
ゴルフスイング打法という当時では珍しい打法を確立し（アッパースイングではない。現代ではうねり打法とも）
50年には強打者として歴史の頂点に残る成績を叩き出した。
シーズン161打点で誤解されがちだが、本来はホームランバッタータイプではなく、巧打、俊足、強肩の選手であり、NPBで50本20盗塁を記録した唯一の選手でもある。またこの年の143得点も歴代最高の数字。「ランナーを返すし、自分も帰る」という、とにかく点数に関わる選手であった。

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パワプロの伝説最強戦と小鶴誠について

パワプロ8で最も印象深い敵チームである「伝説最強チーム」
レジェンド選手たちが全盛期の能力でアンドロイドとして再現され、全員が常に絶好調というチートっぷり。
試合BGMも相まってシリーズでも屈指の人気を誇るチームだが、そのオーダーに王貞治、長嶋茂雄、野村克也を差し置き4番に座ったのがこの小鶴誠である（開幕版）

1 (遊)高橋慶彦
2 (左)張本勲
3 (一)王貞治
4 (右)小鶴誠
5 (三)長嶋茂雄
6 (捕)野村克也
7 (中)山本浩二
8 (二)岡田彰布
9 (投)稲尾和久


このオーダーやパワプロの打点記録で小鶴誠の存在を知ったという人も多いのではないだろうか。
王と長嶋に挟まれる小鶴とかいうよく知らない選手は当時の子供にとっては結構な衝撃だった。

ではなぜ小鶴だったのか？
確かに50年の成績だけを見れば、他の追随を許さない圧倒的な成績であり、4番も納得がいくだろう。
しかし小鶴はこの年以外に30本塁打以上を放ったことがない。2000本安打も打っていない。本来は一定のアベレージを残せる中距離型の打者なのだ。
161点という打点も、50年の松竹ロビンスは水爆打線と呼ばれる超強力打線を擁しており、当時の狭い球場+ラビッドボールという様々な要因が重なった末に生まれたものでもある。
半ば「一発屋」とも言える小鶴がなぜ４番に選ばれたのか。

それは、少し言葉は悪いが「一発屋」 だったからこそ。だろう。
伝説最強戦の試合前にこんな会話がある。

 

小鶴は王のように数多の記録を打ち立てたわけではない。
長嶋のように国民という単位で崇拝されたわけでもなかった。

しかし水爆打線の1年、その1年に限れば、小鶴誠は間違いなく伝説であり、最強の選手だったと言えるだろう。
そんな小鶴だからこそ神高（画像右の人）は伝説最強軍の4番を小鶴に任せたのだと思う。

小鶴が全盛期の能力で長年活躍していたら……
神高も、そんな夢に魅入られた１人だったのかもしれない。



決定版？ なんのこったよ